【英語教育】まずは英語の音に触れることから…




日本人が日本語を学ぶのは、「聞く」「模倣する」「話す」「読む」「書く」の順番です。母親の胎内にいるときから聞き始めるとすると、1年以上ことばを聞き続けてからやっと「模倣する」ようになります。そして、しばらくして会話ができるようになり、文字を覚え、読書を繰り返して、文章が書けるようになるのです。

 

英語を教える順番には無理がないか?

 

ところが、英語学習はどうでしょうか?最初にアルファベットを覚え、次に単語を覚え、文法を覚えて、読解、英作文へと続いていきます。順番が間違っているから、英語の学習が難しいのでは?といわれたらそうかもしれないと思わずにはいられません。

日本語の場合は、言葉を聴き始めてから発声するまで、発声してから会話ができるようになるまでに、これだけ時間をかけているのに。英語の場合は、最初からアルファベットを教えるのですから、やはり少し無理があるのかもしれません。

 

「音」の聞き取りの臨界期は、約5カ月から9が月という説も

 

以前に教えた生徒さんで、6ヶ月からディズニーの英語教材を聞き始めて、小3からインターナショナルスクールに通い、中1で英検の準1級をとった生徒さんがいました。彼女の自然な英語を聞いていると、幼児期に耳から英語をインプットすることはおそらく効果的なことなのだろうと思います。

日本人が苦手の英語の発音といえばRとLですが、日本人の新生児にRとLの音をきかせるとはっきりと識別することができるのだといいます。ところが、それも生後約5ヶ月から約9ヶ月までで、それ以降は識別することが難しくなるのだとか。(引用元:「脳と音読」川上隆太+安藤忠夫)

英語には、日本語にない音が約20音あるといわれています。乳幼児が約5カ月から9カ月の間に英語の音を聞かせてあげるのは大切なことのようですね。

 

「音」と「ことば」では聞き取りに使う脳の部分が違う

 

「音」を聞くときには左右の側頭部、「ことば」を聞くときには、左右の側頭部に加えて、前頭前部が活動するのだそうです。同じ「聞く」という行為であっても、「音」と「ことば」では、脳の動きはことなるのですね。

前頭前部は、脳の司令塔と呼ばれる部分で言語中枢でもあります。前頭前部が機能していないと感情やことばをコントロールすることができません。「ことば」を聞くとき、人間はことばの「音」を聞くと同時に「ことば」の意味やいい手の感情なども聴いています。音だけではなく「ことば」を聞くことで、幼児の前頭葉は育っていくのです。

 

幼児にとってテレビの音声は「ことば」ではない

面白いことに、テレビを見ているときの幼児の脳においては、前頭葉はほぼ活動しておらず、「音」を聞いている状態に近いのだそうです。内容が高い教育映像であっても、ことばの習得と言う点では、母親の語り掛けほどの効果はないのだそうです。

英語DVDやCDの聞き流しは、「ことば」の習得と言う点ではあまり効果はないかもしれませんが、英語耳の臨界期が5-9カ月と早いことを考えれば、英語耳をつくるとういう視点では有効なのではないでしょうか?英語耳を作るための教材を選ぶのも一つのアイデアですね。

 




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